赤ちゃんにも感情がある
娘、きょうも元気に保育園へ行った。今年度最後の日。週明けからは年長クラスだ。
年少クラスから通い始めて2年。はじめはまわりのパワーに圧倒され輪の中へ入ることができない時もあったけれど。今ではすっかり慣れた様子で、おちゃらけたひょうきん娘へと日々成長している。
神奈川で生まれ育ったわたしとしては、ツッコミとリアクションのはげしい娘の言動に「さすが大阪の子どもだ」と毎回笑わされる。そして、どうやってわたしや夫を笑わそうかと日々考えている娘に感動すら覚える。
娘がまだ赤ちゃんだった頃は、会話はもちろん意思疎通もできないので、とにかく「きゃきゃきゃ」と笑ってくれるのがうれしかった。
と言うのも、赤ちゃん時代の娘は、気がつくと眉間にしわをよせるクセがあり、なんだか不満ありげにこちらを見つめてくるではないか。…あれっ思い描いていた赤ちゃんとはちがう!という動揺。
はじめて声をあげて笑い始めたのが生後3か月。「笑った!!!」という感動は今でもはっきり覚えている。それまで深刻な表情で見つめてくるだけでしたので。
赤ちゃんは小さくても感情のあるひとりの人間…
おもしろくなければ笑わないのだ。
と言うのを子育てをしてはじめて知った。
それからは、たかいたかーいとか。くすぐりこうげきとか、隠れたところからいきなり登場するとか。わざとしっぱいをしてみせるとか。娘をどうやって笑わそうかと思いながら日々を過ごしていた赤ちゃん時代。(娘の眉間にできるしわをそっと指でのばしながら…)
それが、いつの間にか逆転をしている。
心配だった眉間にしわをよせるクセもいつの間にか消えて、今度は親を笑わそうとしてくれるのだ。
こんなところにも時間が流れているのを感じる。