日々、書く仕事

2018年からライターへ。ずっと心の中で思い続けてきた「書く仕事」がしたいという気持ち。これまで遠まわりもたくさんしてきたけど、本音で生きることに決めました。

43歳

「バトンタッチできた?」

明け方、娘がわたしの布団にもぐり込んできて、そう尋ねてきた。

 

「ん?あ、うんうん。バトンタッチしてきたよ。待ってた、うずうずしてた。飛んでやってきた」

 

そう伝えると、娘は「楽しみにしてたんだね」と目を細めて、そのまますっと眠りの世界に戻っていった。

 

なんの話をしているかというと、誕生日の話である。

 

娘との間で、誕生日は「月」に戻って新しい歳の自分とバトンタッチをすることになっているのだ。

 

それぞれ誕生日を迎える前夜、「じゃあ、明日から新しい人、来るんで」と断りを入れてから眠りにつく。

 

昔はそれで「今のお母さんにはもう会えないの?」と大泣きされてしまったのだが…今じゃすっかりネタとなり習慣化されてしまった。

 

さてさて、そんなわけで本日43歳を迎えたわたし。どんな1年になるんだろう。受け取ったバトンをちゃんと来年につなげていけるようにしないとな。

 

娘曰く、これまでの自分も、これからの自分もどうやら月から見ているようなので──。