日々、書く仕事

2018年からライターへ。ずっと心の中で思い続けてきた「書く仕事」がしたいという気持ち。これまで遠まわりもたくさんしてきたけど、本音で生きることに決めました。

娘がイライラしたとき

娘が「〇くんが許せない!」と怒って学校から帰ってきた。話を聞くと、5時間目の体育の授業に男の子が蹴った足が娘の腕にあたったらしい。わざとじゃなかったみたいだけれど、蹴られたことよりも謝ってくれなかったことに対して腹を立てていた。

 

「許せない、むかつく、くやしい、痛かった」いろんな感情が混ざってものすごいイライラをぶつけてくる。これまでならそのとげとげとした娘の言い方やイライラを、私もストレートに受け取り過ぎてしまい「友だちに対してむかつくとか、そんな言い方はよくないよ」とか、「わざとじゃなかったらしょうがないよ」と返しては火に油を注ぎまくっていた。

 

けれど大人になっても、腹が立つことや、悔しいことは起きるし、そのときに正論を言われてもまったく響かないんだよな…と思い出して、きょうは100%娘の想いに寄り添ってみることにした。

 

「急に蹴られたら痛いよね」「謝らない〇くんは良くないよね、許せないのは当然だよ」と返すと、娘は思い出してさらに悪態をつく。それをうんうんと聞きながら、砂糖を多めに入れたミルクを電子レンジで温めておやつの準備をする。そしてタイミングをみて、「なんかイライラするときにカルシウムってすごくいいみたいだよ」とミルクを差し出してみた。

 

「絶対にイライラはおさまらない」と娘は言いつつも、少しずつ娘の気持ちがほぐれて落ち着いていくのが表情でわかった。そして時間が経ったあと、すっきりとした笑顔で「ありがとう、もう大丈夫」と私に伝えてくれた。

 

その一連の流れがあまりにもうまくできていたので、ドラマじゃんと吹き出しそうになったけれど。いかにこれまで、娘の気持ちに寄り添ってあげていなかったかをを実感した。ただ、味方になって話を聞いて欲しかったんだな…なんで上から娘の「怒り」を押さえつけるような言い方しかしてあげられなかったんだろう。