日々、書く仕事

2018年からライターへ。ずっと心の中で思い続けてきた「書く仕事」がしたいという気持ち。これまで遠まわりもたくさんしてきたけど、本音で生きることに決めました。

娘の嫉妬

先日、こんなことがあった。

 

娘とその友人親子と一緒に部屋で遊んでいた時のこと。娘のお友達がゴロンと寝っ転がり、バスタオルをかけて眠るフリをしたので、思わずわたしは「あかちゃんみたいで、可愛いなぁ」と寝ているお友達のお腹をポンポンと撫でた。

 

それを見ていた娘の表情が一気に豹変し、涙目になる。

そして「遊びにこなきゃよかった、全然おもしろくない!」その場にいたみなに向かって言ったのだ。

 

すぐに娘の嫉妬心だなということに気がついたけれど、あえて気づかないふりをして、「せっかくみんなで遊んでるんだから、そんな悲しいことを言わないで」と娘へ伝えた。

 

時間が経って気を取り直したが、そういうことがたまにふと起こる。どれも母であるわたしが他の人に向かって優しくしたり、構ったりしている時に、娘の気分が急激に下降していくようだった。

 

誰かに嫉妬する気持ちというのは、わからなくもない。けれど、こういう気持ちをむき出しにしていると、将来、友達づき合いしろ、恋愛にしろ、苦労をしてしまうのが目に見える。

 

娘に聞いた。「どうしてお母さんが他の人に優しくしていると怒るの?」

 

すると娘はストレートに「自分を捨てて、その人のお母さんになってしまいそうだから」と答えた。

 

わたしが他の子供に優しくする=自分は捨てられる

そう思っていたのか。それは辛かっただろうな。

 

嫉妬心っていうのは、誰にでもある。わたしにもある。むしろ、自分が嫉妬深いことに気付いているから、辛くなる前にあえてわたしは自分から離れてきたように思う。娘のようにストレートに「怒る」ということをせず、一方的にフェードアウトしてしまうような。負けず嫌いだけど誰かと競うのが嫌なのだ。

 

娘には、娘のことが一番だと伝えた。そして、自分のお母さんが他のお友達に意地悪な方がいいのか、優しい方がいいのか、どっちがいい?と聞くと、「優しい方がいい」と答えた。

 

わたしが他の子供へちょっとした優しさを向けるだけで、娘の気持ちがぐらぐらとしてしまう、というのはまだまだ愛情が伝わりきっていないのかもしれないなとも思った。

 

と、同時に娘には、そういう嫉妬する気持ちをうまく自分で乗り越える方法を身につけてほしいなとも思う。