日々、書く仕事

2018年からライターへ。ずっと心の中で思い続けてきた「書く仕事」がしたいという気持ち。これまで遠まわりもたくさんしてきたけど、本音で生きることに決めました。

6歳のクリスマス

娘がまだ0歳の頃から、モノゴトを教えるときや行動するときは「〇〇だから」という理由の部分を意識して説明してきた。

 

わたし自身、論理的な会話がすごく苦手なのだけれど、子育てにおいてはたとえ赤ちゃんでもしっかり腑に落としてあげないと、モノゴト納得できないんじゃないかなという思いがあったからだ。

 

そのやり方が合っているのかわからないが、6歳の娘はずいぶんと現実的な考えを持つように育ってしまった。そして「なんで、どうして?」「もし、〇〇だったらどうするのか?」の疑問が人一倍強いと思われる。腑に落ちないことは聞かずにはいられないようだ。

 

だからといって完璧主義ではなくて、忘れものをしたり、なくしものをしたりと、抜け落ちている部分が目立ち、そこは本当に心配でならない。

 

そんな娘からサンタの質問をされるのがこわい。これまで普段の生活では、〇〇だから→〇〇になる。ということをずっと伝えてきたので、

 

ふいに「サンタってなんで大人には来ないの?大人がかわいそうだ」「どうやってサンタに欲しいものを伝えているの?」「サンタにお金をお願いしてもいい?」なんて聞かれちゃうと、母としてはロマンチックな言葉で娘を腑に落とせる自信はない。

 

小学生になる前の娘に、本当のことを言ってしまってはいけない、というぎりぎりの理性で、「サンタ制度はお母さんにもわかんないよ、なにがなんだか」「ただお母さんも子どもの頃は来てくれていたよ」というのが精一杯。

 

本物かどうかサンタへサインを書いてもらおうと。娘はイブの夜、サンタ宛てに手紙を書いて枕元へ置いて寝た。

 

娘が寝静まったあと手紙を開いて見ると、そこには無数の☆の絵が描かれており「このなかにひとつだけまちがいのほしがあるよ、どれかな」。と、サンタを試す一文が。

 

娘らしいなぁと思いつつ、1つだけ形のちがう☆を見つけて、えんぴつでうっすら〇で囲み、英語でサンタクロースと書いて枕元へ戻した。

 

で、翌朝いった一言がこれなのです。

 

サンタが自分のクイズに答えてくれた、サインをくれた、ほんとうにサンタっているんだー!となったわけです。どうやら腑に落ちたみたいで、そこはまだ可愛らしいなと思ったのでした。