「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」を読みました
とてもよかったのでおすすめです。
テレビでもお馴染みのジャーナリスト池上彰さんと、読売新聞「編集手帳」担当のコラムニスト竹内政明さんがどうやって文章を磨いてきたのかがよくわかる一冊です。
心に残った部分を書き残しておこう。
・とにかく肌で、目で、耳で、自分でわかっていることを書くしかない
・テーマと自分をつなぐ「ブリッジ」が必ずあるはず
・言葉というのは、受け取る人によって、イメージがまったく違う
・「削る練習」しかない。毎日、文章を書いては削り、書いては削りを繰り返しているうちにだんだん「余計な贅肉」が見えてくるはず
・苦しいかもしれないけど、「よりよい表現はないか」頭を絞ったり、工夫したりしているうちに、少しずつ進歩していくもの
・とにかくたくさんの本を読む
・目で文章を追ったときに、そのままの速度で頭に染みこんでいくような書き方をしないと、読者は途中で読むのをやめてしまう
・身体にリズムを刻み込むこと。名分と接する意味は、ここに尽きるのかもしれません
・どうしても「自慢に聞こえてしまいそうな話」をする場合は、しっかり打ち消し方も考えておかなければいけない
などなど。
文章の達人が、文章上達の極意を余すところなく教えてくれるのです。本当に贅沢な一冊だと思います。とにかく、二人の対談がおもしろくてためになる。文章とは、もっと豊かで自由で果てしないものなんだということに気づかされました。
webライターの仕事をスタートして、とにかく早く記事を書かなければ稼ぐことができないという想いに囚われていました。それももちろん大事なこと。
一方で、自分の言葉で表現できる力を身に着けて行きたいという気持ちもあります。地道だけれど、書くこと、読むことを日々の中で繰り返して、魅力ある文章が書けるよう努力していこうと改めて思いました。