日々、書く仕事

2018年からライターへ。ずっと心の中で思い続けてきた「書く仕事」がしたいという気持ち。これまで遠まわりもたくさんしてきたけど、本音で生きることに決めました。

思考の循環 忘れるからできる

娘を保育園へ連れて行き、家へ戻ると朝のにぎやかさが嘘のように静まり返っている。朝食のヨーグルトを食べる。珈琲の香りは部屋中に満たされている。空腹に耐えられない時は、チョコレートをかじりながらパソコンを開く。その瞬間、きょうが始まるわけでいつもわくわくするのだ。どんな一日になろうとも。

 

この気持ちは、娘が生まれてすぐの赤ちゃんだった頃と似ている。授乳してオムツをかえて抱っこして、思い通りにいかなくって不安で一緒に泣きたくなるだろう、そんな一日が分かっていても、きょうの始まりをいつも待ちわびているのだ。

 

育児の先輩にそれを話した時に、「(苦労を)忘れるからできるんだよねぇ」と言われた。ありがたい言葉として心に響いた。

 

それまで、わたしは1つのことを悶々と悩む性格だった。それが、娘の誕生で脳が勝手にパチパチと「忘れやすい」性格にかえてくれていたこを知り感謝したのだ。

 

手にいれた「忘れる」という機能は、心を乱さない一つの方法として、それからいろんなところに役立っている。人間関係においても。嫌なことがあっても、忘れてしまえば気にならない。逆に覚えることも苦手になってきて(やっぱり年齢かしら)、人の名前とか、定期的に思い出しておかないとすぐに抜け落ちるのだけれど。

 

「忘れるからできる」は、思考を循環させて、いやなものは追い出し、いいものを受け取ることができる。かなりおすすめな方法です。