日々、書く仕事

2018年からライターへ。ずっと心の中で思い続けてきた「書く仕事」がしたいという気持ち。これまで遠まわりもたくさんしてきたけど、本音で生きることに決めました。

インタビュー記事を出す理由を考える

先日、Twitterで新卒の人事採用者のインタビュー記事が話題になった。というよりもかなりバッシングされていて…私自身、そのメディアで以前インタビュー記事を何本か書かせてもらったことがあるので、他人事には思えなかった。

 

インタビュー記事が出される理由は、その会社・人物のブランディング。アピールがうまくいけばその会社がより多くの人たちに認知され、商品が売れる。優秀な人材が入ってくるチャンスも増す。

 

つまりインタビュー記事は広告の1つとして、「その会社にとってメリット」がなければならない。だけど世の中には本当にたくさんの記事があって、まずは「この記事を読んでみたい」と思わせるにはある程度、つよい言葉で興味のなかった人たちの気を引く必要がある。

 

実際にそのインタビュー記事の中身は、そんなに悪いものではなかった。ただそれはおそらく5000字以上の記事を全文読まなきゃ伝わらないし、その裏の背景まで考えなければならない。アイキャッチで使われた言葉や写真がつよすぎて、「マイナス」なイメージから入った読者を完読させない限り、プラスにひっくりかえすのは至難の業…

 

わたしでさえ学生時代に、最終面接で「圧迫面接」を受けてすごく苦い気持ちを思い出したのだから、ましてや現在、就活中の学生が読むと自分の状況とリンクして苦しくなる人は多いのではないか。

 

もしライターとして今回の案件を書く側だったら、どうしたんだろう。

 

マイルドな言葉で編集をしてしまうと、「その人らしさ」「個性」がなくなる。ではどういう構成だったらよかったんだろう。とずっと考えている。けれど少しでもマイナスなイメージを与えてしまう可能性が高いと思ったら編集部の方と相談はしていたはず…

 

会社、人物…そのイメージを大きく決定づけるインタビュー記事。判断を間違えてしまったときのダメージは計り知れない。インタビュー記事は、その方たちに寄り添って、そして世の中に出される意味を考えながら、記事を書いていかなければならないんだなと改めて考えさせられた。