娘との会話
きのう、保育園からの帰り道。
娘から「今までで一番こわかった夢はなに?」と質問された。
うーん、なんだろう。あまり夢はみないし、見たとしてもどちらかと言えば、会いたい人と会えるとか、久しぶりの人が登場するとか。最近そんなのばかり。
あぁでも、子どもだった頃に見た夢で、忘れられないのだったらある。
「東京タワーのてっぺんから落っこちて、足の指が風船のように腫れてびっくりした夢」
と、答えたら、
娘が両手をパチンと鳴らして
「はい、消えた!」と言った。
どうやら、いやな夢を忘れる方法を教えたかったらしい。
それが、あまりにも潔かったので、嫌なことをこうやってピシャッって締め出すのはいい方法だなと感心した。
追われた夢、死んじゃう夢、悲しかった夢、、
陽気な声で、ぜんぶ消してくれた。
それから寝る前になって。
娘は、わたしの夢が気になっていたらしく。
東京タワーから落ちたときどれくらい足の指が腫れたのか心配そうに聞いてきた。
娘の中で、わたしの夢はまったく消えていなかった。
むしろ、印象に残ってしまったらしい。なんか、ごめん。