右利きじゃないかもしれない
生まれつき左利きだったわたしは、3~4歳ぐらいの頃、習字教室へ通い出したのをきっかけに字を書くのを右手に変えた。
けれど、元が左利きなので、右だとお箸をうまく使えない。かなり練習はしたのだけれど、結局できず、食べる時は今でも左手だ。
と、書くと両方使えて器用に感じるかもしれないけれど、そんなことない。
思えば、学生の頃テニス部に所属していた際に、あたり前のように右手でラケットを使っていたが、左手でボールを上げて右手でサーブを打つのが苦手だった。
あまりにも安定しないので、コーチからはサーブを諦めるようにいわれ、わたし一人、上から振りかぶってのサーブではなく、下から打つ普通の打ち方をしていた。
そのときは、自分の利き手は「右手」だと信じていたが、振り返れば幼少期にたくさん練習をしたのに箸が持てなかった右手なのだ。
なぜ、あの時に左手でラケットを試さなかったのだろうか。
何が言いたいのかというと、「自分ができる」と思っていることと、「実際にできる」ことって違うんだろうなということ。
本当は左利きだったのを、むりやり右手にかえて、自分は右利きだと信じてきたけれど、結局右は器用ではないと気づいたように、
本当の、本当はどうだったけ?と振り返ってみるのって実は大事なことなのかもしれないなと、思ったのでした。