榊原温泉へ
ここへ行くと必ず元気が出る、新たな気持ちになれる、という場所が2つある。1つは、奈良県の大神(おおみわ)神社。もう1つは、三重県の榊原(さかきばら)温泉。
きのうは家族3人で三重県津市にある榊原温泉へ大阪から日帰りで行ってきた。
行きは高速道路を使わず約4時間かかったが、今回の台風21号の爪痕を実際にこの目で見てあらためて被害の大きさを知ることに。
ぐちゃぐちゃにつぶれてしまったガソリンスタンド、なぎ倒された巨木、壊れかけの住宅など、、関西空港の影響なのか、鹿が集まる奈良公園では海外からの旅行者が少ないことにも衝撃を受けた。
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榊原温泉の歴史は古い。平安時代には清少納言が枕草子でこの温泉を絶賛しているが、温泉以外まわりに観光できるところがないため、全国的には知られていない。
たまたま8年前に、榊原温泉の「湯本榊原館」を人からすすめてもらってからは定期的に訪れるようになった。
榊原温泉の特徴は、とろとろっとしたやわらかな湯。
さらにこの榊原館にある「まろみの湯」は、源泉の温度が31℃と低いので、入ると心身共にきゅっと引き締まる。
冷たい湯に身体が慣れてきたところで、今度は温められた源泉の湯へ移動。
湯に浸かると一気に身体がゆるみ、ぞくぞくっとしてからじんわりと温まっていく。
これがたまらないのです。
冷→温→冷→温…いつまでも浸かっていられる温泉、他にあるのだろうか。
この湯に浸かっていると、いろんな思いが心に溢れてきて、いろんなことに気づかされる。冷えた身体が、温かな湯で一気にゆるむ瞬間、心の中に隠れていた本音も同時に出てくるような。
すばらしい温泉。